四條畷学園短期大学のFD活動

北村瑞穂 鍛治谷静 奥田純

四條畷学園短期大学FD委員会 

 四條畷学園短期大学FD委員会では、大学の授業改革のための組織的な取り組みを起案し、見直しを行い、またその円滑な運用をコーディネートしています。これまで四條畷学園短期大学で実際に取り組まれてきたFD活動には、入学時動機調査、授業についてのアンケート、授業についての満足度調査、教員相互による公開授業参観があります。これらの活動を短大ウェブサイトで公開し、全学科の教員がどのように授業改善を行う必要があるかを考える枠組みを提供しています。

 [キーワード:授業評価 満足度 公開授業 入学時動機]

四條畷学園短期大学

四條畷学園短期大学FD委員会

取り組みの背景

 本学では、1991年の短期大学設置基準の改正の後、自己点検・評価の一環として「学生による授業評価」を実施しましたが、その時は実施した授業担当者自らが分析した評価結果を自身の授業改善に還元するという形で終わり、組織的な形で取り扱われることはありませんでした。短期大学にとって重要な授業改善への取り組みが遅れたことを反省し、2005年から教員の教育力を高めるためのFD活動の組織的な運営を開始しました。 

 現在は、学生による授業評価の結果を受けて授業改善を重ねるとともに、教員相互の授業公開を実施し相互に研鑽し合う機会を設けています。

取り組みの位置づけ

  四條畷学園短期大学で実際に取り組んできたFD活動には、「授業についてのアンケート」と「授業についての満足度調査」と「教員相互による公開授業参観」とがあります。さらに2010年度から、これまで「授業についての満足度調査」の中に入っていた項目の一部を取り出し、別に「入学時動機調査」を実施しています。また「関西地区FD連絡協議会」会員校として、研修会への参加やFD活動のあり方などについての情報収集に努めています。

 特に、授業についてのアンケートと教員相互による公開授業参観は、本学のFD活動の二本柱と位置付けています。これらの活動の報告書は短大ウェブサイトで公開しています(下記PDF参照)。

 

1.入学時動機調査:短期大学に進学した理由や、進学を検討する際に参考にした情報源などを調査しています。

2.授業についてのアンケート:個々の授業改善を目指しています。アンケートの結果は、授業担当教員にフィードバックされ、その結果に対する教員からの意見(授業改善の方針など)を求めています。

3.授業についての満足度調査:短期大学における全体的な授業についての学生の満足度を調査するものです。

4.教員相互による公開授業参観:教員が互いに授業を参観しあい、授業改善のための意見交換を行います。

取り組みの内容・方法

 REAS(リアルタイム評価支援システム)を利用して1~3のアンケートを実施しています。REASは調査票の作成、公開、リアルタイムな集計閲覧を全てWeb上で行うアンケート調査システムです。アンケートは普通の教室ではQRコードを配布し、携帯電話で実施しています。PC教室では、PCから実施しています。4の教員相互による公開授業参観は、授業担当者と授業参観者のやりとりをFD委員がコーディネートしています。報告書のやりとりは紙ベースです。

1.入学時動機調査:4月に新入生を対象として実施しています。新入生ガイダンス時にPC教室で行います。

2.授業についてのアンケート:在学生全員を対象として、前期・後期末に個々の授業において学生の携帯電話を利用して実施されます。同時に紙ベースで学生の自由記述も実施し、記載済み用紙は授業担当教員が回収し、そのまま保管する扱いとしています(下記「学生・教員に対するインパクト」②自己点検報告書の一部を参照)。

3.授業についての満足度調査:1月下旬から2月上旬にかけて必修授業や受講生の多い授業、学生の携帯電話へのアンケートサイトのURLの一斉送信などを通じて実施しています。

4.教員相互による公開授業参観:前期(6月)・後期(11月)に実施します。専任教員は全員、非常勤教員は希望者のみが、最低1つの授業を公開し、互いに参観しあい意見交換を行います。

  

入学時動機調査(サンプル)

授業についてのアンケート調査(サンプル)

授業についての満足度調査(サンプル)

取り組みの画像・映像


 FD委員会のホームページの一部

 

 PCからも携帯電話からもアンケートにアクセス可能

    

組織的な取り組み

 FD委員会では、全教員へのフィードバックを行うべく、個別のアンケート結果を還元することはもちろん、全体的な報告書のとりまとめも行い、FD活動が組織的な活動となるよう心がけています。冊子での公表も行ってきましたが、近時はウェブサイトでの公開により、全学科の教員がどのように授業改善を行う必要があるかを考える枠組みを提供しています。

  

今後の課題

1.アンケートに回答した学生への直接的な恩恵の機会が少ない。アンケートの実施が授業期間の終わり頃なので、アンケートに回答した学生が、改善した授業を受ける機会はほとんどない。

2.アンケートの回答率が低い。マークシート方式から携帯電話orPC方式に変えてから、回答率が低くなっている。

3.公開授業参観については、非常勤教員の参加が少なく、協力を求める必要がある。

学生・教員に対するインパクト

1.授業についてのアンケートでは、教員がアンケート結果(①)を確認し、自己点検報告書(②)をFD委員会に提出します。ほとんどの教員が自己点検報告書において、「授業の不十分な点が明確になった」「授業改善への意識が高まった」「授業の具体的改善に取り組む」と回答しており、FD活動が教員の授業改善への意識を高めていると考えられます。下記に例を示します(「人間関係論」の授業)。

①アンケート結果の一部

 ②自己点検報告書の一部

 学生による授業評価調査の集計結果について:教員の取り組みでは、全ての項目で高い評価を得たが、学生自身の評価は、私語、メール、居眠りなどの項目で自己評価が悪かった。

 学生の自由記述の内容について:「援助行動や自己のところが面白かった」「授業のペースがついていきやすかった」「後ろの方、うるさい」という意見があった。全体的に好意的な評価だった。

 1と2の結果より今後の改善点について:一部の学生の私語が授業の妨害になったことがあった。今後は、注意をしていきたい。

2.授業担当者が授業方針や授業で困っている事等について記述し、授業参観者がこれに対するコメントを行い、これを受けて授業担当者が意見を付する対話式の報告書様式としています(例:「自分探しの心理学」の授業の報告書の一部)。

取り組みの視点

1. 授業評価アンケートの結果を学生にどのようにフィードバックしているか教えて頂きたいです(フィードバックの時期、電子データでの結果配布、担当教員からの口頭での回答を実施しているかなど)。

2. アンケートの回答率を上げるためにどのような取り組みをすべきかアイデアを頂きたいです。

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