第5期MOSTフェロー スナップショット・ギャラリー

特徴ある授業実践をおこなっている9名の大学教員で構成される「第5期MOSTフェロー」によるスナップショットです。MOSTフェローは、1年間かけて、対面・オンラインで継続的に交流しながら、自身の授業実践のスナップショットを作成しました。MOSTフェローの授業実践の成果は、第23回大学教育研究フォーラムの個人研究発表でも報告されました。(MOSTトップへ



スナップショット・ギャラリー

物理学Ⅰ

物理学Ⅰ
大竹由記子先生(富山高等専門学校)

必修の通年科目で、1回90分・年30回実施される。授業内容は質点の力学で、質点の運動の表し方に始まり、力の性質、運動の三法則と進んで、最後に運動方程式の派生物として仕事とエネルギーの関係、力積と運動量の関係を学ぶ。この科目の目的は、専門教育を理解するための基礎知識をつけることと、卒業研究など在学中の課題や卒業後の仕事において力学の知識を使うための練習をすることである。

 

→ 第23回大学教育研究フォーラム・発表スライド

教員養成大学における教育実習は、ディプロマ・ポリシーに沿ったカリキュラムを支える中心的な実践学修として、それが果たす役割は大きい。本発表では大学生と共に実施した「教育実習前実践活動」の実践例を報告する。大学生が自身の学びを「学びの地図」の中に位置づけられることを到達目標とした。

 

大学3・4年生や社会人になった時に必要とされるリサーチリテラシー(事実や数字を正しく整理して分析して、事実を読み取り、人に分かりやすく伝える能力)を身につけることを目的とした心理教育データ解析入門という授業の中で協同学習を取り入れた実践を試みた。リサーチリテラシーは社会で必要な能力であり、近年注目もされている。一方、いわゆる文系学生はリサーチ、特に数字に苦手意識を持つ者も少なくない。そこで授業や学習へのモチベーションを高める、より確実な内容の理解と定着を目指すため協同学習の考え方に基づいた様々な仕掛けを取り入れることとした。

 

看護学生のための、健康教育設計・実践講義

看護学生のための、健康教育設計・実践講義
柴田喜幸先生(産業医科大学)

企業内保健師を目指す看護学科4年生を対象にした、健康教育の設計・実践技術講座である。  企業内保健師の主要業務の1つに従業員への健康教育があるが、臨床の患者教育とは異なり、対象者が健康問題に関心があるとは限らないなどから、高い教育技術が求められる。しかし従来の看護学科の課程では、「教え方の教育」は十分とはいえない。また、期の後半には2人1組で臨地実習先の従業員を対象にした健康教育の実施が計画されている。これらの背景から、本講義では、各学生自身が実際に行う健康教育研修を題材とし、Active Learningに根差した授業を行う。
一般教養系の大規模講義である「地球の科学a・b」において、LMSを利用した反転授業、授業内でスマートフォンをクリッカーとして用いたクエスチョン、グループディスカッションなどの組み合わせで授業参加を高めることを試みた。これらの試みの結果を分析し、今後学内のFD等で他教員にフィードバックを行いたい。

 

2016年度 2年次ゼミナール前期

2016年度 2年次ゼミナール前期
杉本義行先生(成城大学)

ここで紹介する授業は、『多読型要約学習』である。経済学部では、2年から4年次の3年間、同一教員、同一メンバーでのゼミナールが必修となっており、4年次には卒業論文の提出が義務付けられている。そこで、段階を追って卒論作成にアプローチするために、2年次は基礎力養成期として位置づけ、とりわけ2年次前期は本をすばやく読み、章ごとの要約レポートを作成し、ゼミナールではそれをもとにグループワークで討議をするという授業を行っている。具体的には、ジャンルを問わずに毎週1冊、10週にわたり新書を課題図書として要約を行わせる。学生にとっては毎回の要約レポート作りや授業での課題の討議等とハードな体験ではあるが、結果としてはさまざまな効果が顕著であるようで学生からも評価は高い。ここでは、多読型要約学習の実際とそれにより育まれる資質・能力を受講生の間接評価により報告したい。

 

→ 第23回大学教育研究フォーラム・発表スライド

大学基礎教育科目(academic writing)の『日本語表現』のクラスにおいて、対面、非対面(moodleを活用)の推敲活動とルーブリックを用いた内省記述活動を組み込んだ評価活動を実施している。個人研究としては、主体的、協働的な教室活動のデザインと自己及び他者のレポートを評価し、自身のルーブリックを作成するという学習者の評価規準の構築をめざしている。それと同時に、筆者と同様にacademic writingにおけるピア活動に取り組んできた研究者と共同研究を進めている。それぞれの教育機関の実践やルーブリックを比較検討し、共同研究の連携の在り方も考えたい。

 

本研究は、3年間続けて取り組んだ課題解決型学習(Project-BasedLearning)の授業について、ご協力いただく企業団体のメリットを向上させる要因は何かを分析することで、受入先に意欲的に持続性を持って運営できるPBLの在り方を提示する。ひいては、座学と実践の架橋として相応しいPBLのモデルを提示することを目的とする。

 

→ 第23回大学教育研究フォーラム・発表スライド

PBL型産官学連携教育の改善である。主な目標は、連携先のベネフィットに繋がる授業デザインを行うこと、多様な連携テーマを同時並行で進める授業マネジメントがより効果的・効率的になることである。学生の育成を重視したPBLデザインは多いが、連携先(企業等)に与える影響も考慮したデザインは検討の余地がある。また当該プロジェクトで実践する授業はビジネスチャレンジやサービスラーニングといった異なるテーマのPBLが併存しており、授業マネジメントへの工夫が必要である。これまでもPBLをデザインによって効率的・効果的に進めようとする検討を行ってきた(長田・森田、2014)。本コースポートフォリオではこれら課題意識を念頭におき、サービスデザインの思考や手法を用いて取り組んだ授業実践の結果について報告する。

 

→ 第23回大学教育研究フォーラム・発表スライド

第5期MOSTフェローの活動について

第5期MOSTフェローの活動について紹介します。

2016.3.18 第1回ミーティング(於:京都大学)

2016.8.26-27 第2回ミーティング(於:京都大学)

2017.3.19-20 第23回大学教育研究フォーラムでの個人研究発表

2017.3.20 第5期MOSTフェロー修了式