第1期MOSTフェロー スナップショット・ギャラリー

特徴ある授業実践をおこなっている10名の大学教員で構成される「第1期MOSTフェロー」によるスナップショットです。MOSTフェローは、1年間かけて、対面・オンラインで継続的に交流しながら、自身の授業実践のスナップショットを作成しました。MOSTフェローの授業実践の成果は、第19回大学教育研究フォーラムの個人研究発表でも報告されます。(MOSTトップへ

 



 

スナップショット・ギャラリー

防災コミュニケーション実習

防災コミュニケーション実習
石村源生先生(北海道大学)

CoSTEPでは、毎年一般からプロジェクトを公募し、適切なものを一年間の実習授業として組み入れている。2012 年度は、「北海道における津波防災教育プログラムの実施」をテーマとした実習授業を実施する予定である。特に昨今は、昨年の東日本大震災の教訓を 踏まえ、防災教育に対する社会的ニーズが高まっている。北海道は災害の多い地域であるが、広範囲に及ぶ地域のそれぞれで事情がことなり、プログラ ムのカスタマイズが必要である。また、一方向的な「啓蒙」ではなく、双方向的なコミュニケーション活動が有効であると考えられる。何箇所か地域を 絞り込みつつ、それぞれの地域にあった防災教育プログラムを実施する予定である。
→ 第19回大学教育研究フォーラム・発表スライド
他者を意識することによる活動の深化

他者を意識することによる活動の深化
長田尚子先生(清泉女学院短期大学)

清泉女学院短期大学国際コミュニケーション科における2年次の必修科目である「卒業研究セミナー」について記述する。本学科の「卒業研究セミナー」は、各コースに関連する専門的な学習内容を応用したり発展したりすることを目的に、専任教員によるゼミとして運営されている。このポートフォリオでは、認知科学を応用して情報発信の「分かりやすさ」について探求しているゼミの活動を紹介する。本年度の授業改善として行った他ゼミとの連携やピアレビューを通じて、高校生向けの広報紙の制作活動が深まっていく過程を報告する。
→ 第19回大学教育研究フォーラム・発表スライド

大人数授業の効果的な授業デザイン

大人数授業の効果的な授業デザイン
尾澤重知先生(早稲田大学)

対象となる授業「情報と職業」は、学部カリキュラムでは教科「情報」の教職課程ために設置された科目である。しかし、教職のために受講する学生は少数(多くても 10名程度)であり、残る250~280名は学部選択科目の一つとして受講している。学生に理解しやすい科目名だということもあって履修者は多い。人間科学部は「情報」「環境」「健康福祉」の3つの学科に分かれるが、本授業は全ての学科の学生が受講できる。また学年指定ができないため1~4年生まで全ての学年が受講している。例年1、2年生が6割で、3、4年生が4割程度である。男女比は 学部全体の比率同様6対4程度である。

初年次のキャリア教育科目。“自分のキャリアをデザインする” をテーマに、120名がペア・グループワークを通して、自分のこれまでと今を探り、将来を描いていく。目標の達成に向けて行動計画を立て実行するといった過程で、クラスに「コミュニティ・オブ・プラクティス」を形成。授業では理論を学んだ後に、オリジナルの教材で実習を行なう。グランドルールの徹底と、学生たちからの提案を数多く反映し、120人全員でつくる授業を目指している。
→ 第19回大学教育研究フォーラム・発表スライド配付資料
→ 成城大学HPでの活動紹介

大規模総合大学において学生の学習意欲・態度の涵養のために初年次教育を活用することに取り組んだ。本プロジェクトに関与した法学1年生は, 学期中, それぞれの基礎ゼミでそれぞれの授業計画のもとに学習に励み, 学期末に参加ゼミの合同発表会に臨んだ。このプロジェクトが目指したものは, 新入生が入学後早い時期から能動的で主体的な学習行動に慣れることである。

コースポートフォリオのみどころ:1年間を通じて4回のアンケートを実施し、その結果をすべてコースポートフォリオ上に掲載しました。また、前後期30回に渡る授業記録もすべて掲載しました。授業記録は今読み返してみると試行錯誤している自分の姿が浮かび上がって恥ずかしい部分もあるのですが、ご参考になればと思い包み隠さず公開しました。グローバル人材育成の重要性が叫ばれる昨今ですが、そのインフラとも言うべき英語とICTスキルの同時育成は試行錯誤の連続でした。その様子を拙作のコースポートフォリオから感じ取って頂ければと存じます。

学び合いによる初年次教育の取り組み

学び合いによる初年次教育の取り組み
澤田忠幸先生(愛媛県立医療技術大学)

愛媛県立医療技術大学では,“初年次教育”科目として,前期に初学者ゼミを,後期に基礎ゼミを開講している。このうち,初学者ゼミでは,“考える力”や“判断する力”(論理的思考力・批判的思考力)を,学生自身が体験を通じて,その重要さに気づき,相互に学びあうことを目標としている。本スナップショットでは,初学者ゼミに焦点を当てて,開講以来3年間の取り組みをふり返り,本年度の取り組みと実施した評価の試みについて報告する。

先月まで大学生だったのに、4月には一人前の教師として教壇に立たなければならない。保護者や子どもの期待には、教師が新人かベテランかの区別はない。そんな教職を目指す学生が、在学中に、おもしろい授業のレパートリーをパワーポイントファイルでたくさん創っておけば、ずいぶん自信が持てるのではないか。そのための基本的な技法を身につけさせたい。同時に、傑出した実践家の教育実践にふれ、教職のすばらしさを実感してほしい。

編入試験合格への道

編入試験合格への道
村上裕美先生(関西外国語大学短期大学部)

短期大学部が2012年度よりカリキュラム改正に伴い、新たに開設された人文学特別演習A/Bを担当することになった。この科目は半期制の1回生対象の選択専門科目で、他大学の他学部に編入する目標を持った学生を受講対象者とする。当科目は、2名の担当教員が受け持ち、筆者は英語を介として人文系の科目に関する基礎知識や英語力の育成、および受験時に必要となる小論文の指導を行う。もう1名の教員は日本語で文学以外の同じ目的の講義を担当する。短期大学部にとっても、筆者にとっても新たな科目への挑戦であると同時に、学生の大きな夢を支援する責任も大きい。短期大学部に在籍中、受講生の一人ひとりが希望する専門分野を見出し、編入に必要な英語力や学士力を身につける機会を持つことは、真の短期大学部で学ぶ価値があるといえる。その結果を導けるよう、自身の取り組みをしっかり自己分析しながら、学生の夢のサポートを効果的に行えているかコースポートフォリオを通して考察してゆく。
→ 発表スライド外部関連サイト個人ブログ

第1期MOSTフェローの声

第1期MOSTフェローの活動について

第1期MOSTフェローの活動について紹介します。

2012.2.13 第1回ミーティング(於:京都大学)

2012.2.12 『大学教育におけるポートフォリオの活用-授業改善からカリキュラム改善へ-』への参加

2012.8.21-22 第2回ミーティング(於:KKR大阪)

2013.3.14-15 第19回大学教育研究フォーラムでの個人研究発表

2013.3.15 第1期MOSTフェロー修了式

関連資料

2013年3月14日の大学教育研究フォーラムの中で「MOSTフェローシッププログラム」に関する小講演がおこなわれました。第1期MOSTフェローの活動についても紹介しています。当日の発表スライドのPDFは以下からダウンロードできます。

飯吉透・酒井博之・田口真奈(2013.3)「教育改善のための教員コミュニティ形成—MOSTフェローシッププログラム—」、第19回大学教育研究フォーラム小講演、京都大学

発表スライド:Part I (PDF 8.3MB)・Part II (PDF 15.7MB)