奈良女子大学におけるFD活動の現況と課題

―授業評価アンケートを中心に―

出田和久  奈良女子大学研究院人文科学系

 

概要:奈良女子大学における全学的FD活動は、平成10年に全学共通科目を対象とした学生による授業評価アンケートの実施に始まり、授業見学やFD研修会、新任教職員研修などの取組みを行なってきた。その中心となるのが、いわゆるPDCAサイクルの核をなすともいえる学生による授業評価アンケートである。本学では、アンケートは全学共通科目を中心に実施している。その結果、授業内容や方法の改善が図られたが、専門的すぎるなど授業内容のレベルや授業の進行速度及び学習時間の少なさなどの課題がなお存在しているので、これらについて報告する。

キーワード:授業評価アンケート、授業見学、学修時間確保、PDCAサイクル

奈良女子大学

奈良女子大学における全学的FD組織の変遷

平成10年 教育計画委員会によって全学共通科目を対象として学生による授業評価アンケートを実施
平成11年

教育計画委員会に「FD小委員会を設置

平成15年

教務委員会のもとに「FD専門委員会」を設置

平成16年

教務委員会を廃止し、教育計画室を設置
同室に「FD部会」を設置

平成19年

FDの義務化に対応してファカルティ・ディベロプメント推進室に格上げ、機能強化

平成26年

推進室がファカルティ・ディベロプメント推進委員会に改編

本学のFD活動組織

FD活動の現況


学生による授業評価アンケートによるニーズの的確な把握

アンケートの対象と種類

授業評価アンケートの質問項目

 アンケートはセメスター毎に実施し、学生は各質問に5段階評価で回答する。

学生による授業評価アンケートの結果

 平成24年度全学共通科目結果から

授業満足度が高いもの(4.6点以上)の平均値


学生による授業評価アンケートの結果(科目別)

アンケート結果からみえた課題への対応

1.学修時間の増加・確保への対応

 

2.自由記述の教員へのフィードバック

 

3.授業見学

大学院における教育・研究に関するアンケート

 大学院では、博士前期課程および後期課程に在籍する学生を対象として、課程全般にわたるアンケート調査を行なっている。
 質問は専攻の授業全般を対象とする。(個々の授業は受講者が少数であるため実施していない)

博士前期課程の学生向けアンケートの主な項目

大学院生と担当教員へのアンケート調査結果

 大学院生と担当教員で概ね評価や充足度などの意向は合致するといえるが、 下表のように比較的大きな差異が現れた項目もある。

大学院学生と担当教員で差異現れた質問項目

本学におけるFD活動全体の課題

 学生の授業満足度は総じて高いが、 依然として科目間の差が残る。その改善へ向けた新たな課題をみておきたい。

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