初年次教育を通じたFDの推進

― 樟蔭チームASの誕生 ―

有田節子(大阪樟蔭女子大学・学士課程教育センター初年次教育担当)

白川哲郎(大阪樟蔭女子大学・FD・SD活動推進委員会委員長)

 概要:新入生が多様化し、全学統一の初年次教育の必要性が高まる中、大阪樟蔭女子大学では、全学必修初年次科目「アカデミック・スキルズA」が平成23年度に設置された。その科目運営には、さまざまな学部・学科所属の教員が参画し、チームとして、この科目の計画・実施・検証・改善に取り組むことが、本格的なFD活動の推進につながった。

キーワード:[初年次教育、同一シラバス、学部学科横断的クラス編成、チームによる科目運営]

大阪樟蔭女子大学

大阪樟蔭女子大学FD研修プログラム報告

取り組みの背景

 改組による多彩な学科・専攻・コースの誕生により、入学生が多様化する中で、「学士課程を通した全学共通の学びの基礎」を従来のように学科主体の教育の中で実施することに限界が出てきた。本学のミッションを達成するため、樟蔭独自の初年次教育を全学的に実施する必要性が生じた。

取り組みの位置づけ

 さまざまな教育課題にプロジェクト的に取り組む「教育開発機構」内に「初年次教育検討部会」を設置した(2010年秋)。本学独自の初年次教育を実施することを当面の課題として活動していたが、授業の計画を立案・実施して行く過程で、同部会を核に、協力メンバー・事務担当者、そして授業担当者がメールや会議の場で、情報や意見を交換することを通して、実際的なFD活動へと展開した。

 

 



 

取り組みの実際

1 1クラス平均30人 

  小阪1学部6学科、関屋2学部4学科の学生が、どのクラスにも偏りなく配置されるようクラス編成

2 全クラス共通シラバス

3 クラス授業と全体授業の組み合わせ

4 多彩なグループ活動

取り組みの成果と課題

〈成果〉

1 一年目の取り組みが、「アカデミック・スキルズA ワークブック」として結実した。

2 事前研修、授業見学・授業結果を基にした研修会の開催、授業改善アンケートの結果の共有など、FD関連事業を集約させたことで、本学におけるFDの体系化を進める突破口となった。

 

〈課題〉

1 成績評価基準の明確化

2 不合格学生へのフォロー

3 グループワークが苦手な学生への対応

4 各教員の技量のさらなる向上

5 教室設備等授業環境の改善

 

学生・教員に対するインパクト

 

担当者間での率直な意見交換により、

 

1 授業内容の改善が継続的に実施されつづける状況が形成された。

 

2 成績評価基準の統一化が図られた。

 

3 1年生に対する教育に関する共通認識の形成が図られた。

 

4 「アカデミック・スキルズA」にとどまらず、授業における問題点や教室環境等々について、日常的に話し合う雰囲気が醸成され始めた。

 

 

取り組みの視点

1 授業担当者の事前研修をはじめとして、授業見学・授業結果を基にした研修会の開催、さらには授業改善アンケートの結果共有など、「アカデミック・スキルズA」にFD関連事業を集約的に動員した。

2 シラバス・教案の共通化、学部学科横断的クラス編成、同時開講を実現することにより、本学の初年次教育に関する共通認識を全学に広げる試みとなった。

 

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