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資格・スキル

看護師資格の取り方を養成ルートと国家試験までやさしく解説

2026.06.09文/西野 拓実
看護師資格の取り方の養成ルートを示すイメージ

この記事でわかること

  • 看護師になるには、養成校を卒業して国家試験に合格する必要がある
  • 正看護師の養成ルートは「大学・短大・専門学校・5年一貫」の4つ
  • 准看護師から正看護師を目指す道もある
  • 国家試験の合格率は高め(2024年度は全体87.8%)だが、養成課程の修了が前提
  • 学費はルートで大きく変わり、社会人には3年制専門学校が現実的

看護師をめざすとき、最初に整理しておきたいのが「資格の取り方」です。看護師には保育士のような「試験だけ」のルートはなく、決められた養成校を卒業し、国家試験に合格することが必須になります。

ルートが複数あるため、どれを選ぶかで必要な年数も学費も変わってきます。本記事では、看護師資格の取り方を、養成ルートから国家試験、学費の目安までフラットに整理します。これから進路を考える方も、社会人から目指す方も、自分に合った道を見つける手がかりにしてください。

看護師になるまでの全体像

まず大きな流れを押さえましょう。看護師(正看護師)になる道のりは、シンプルに言えば次の2ステップです。

STEP1 養成校を卒業する
大学・短大・専門学校などの看護師養成課程で、必要な知識と実習を修めます。これが受験資格の土台になります。
STEP2 国家試験に合格する
毎年2月の看護師国家試験に合格し、看護師免許を取得します。卒業見込みでも受験できます。

ポイントは、独学では受験資格そのものが得られないという点です。必ず養成校を経由する、というのが看護師資格の大きな特徴です。

正看護師になる4つの養成ルート

養成校にはいくつか種類があり、卒業までの年数や学べる内容が異なります。代表的な4つを比較しておきましょう。

ルート 年数 特徴
看護大学 4年 学士号を取得。保健師・助産師の受験資格も狙えることが多い
看護短大 3年 大学より短期間。数は少なめだが学費を抑えやすい
看護専門学校 3年 実習中心で実践的。社会人の入学も多い王道ルート
5年一貫校 5年 高校+専攻科の一貫課程。中学卒業後に最短で目指せる

進学のタイミングや、保健師・助産師まで視野に入れるかで選び方は変わります。幅広い進路や学士号を重視するなら大学、最短で現場に出たいなら専門学校が一つの目安です。

准看護師から正看護師を目指すルート

もう一つ知っておきたいのが、准看護師からのステップアップです。准看護師は、中学卒業後に2年の養成課程で目指せる資格で、ここから正看護師に進む道があります。

全日制(2年)
昼間に通学して学ぶ方法です。集中して2年で進学課程を修了できます。
定時制(3年)
働きながら通いやすい形です。期間は延びますが、仕事と両立しやすくなります。
通信制
一定の実務経験(7年以上)がある准看護師が対象です。働きながら学べます。

すでに准看護師として働いている方にとっては、現実的なステップアップの道です。働きながら正看護師を目指せるのが、このルートの大きな利点といえます。

看護師国家試験の難易度

「国家試験」と聞くと身構えるかもしれませんが、合格率は高めです。数字で見ておきましょう。

87.8%
全体の合格率
(2024年度)
93.2%
新卒者の合格率
(2024年度)
年1回
毎年2月に
実施

ただし、合格率が高いのは、養成課程できちんと学んだ人だけが受験しているからです。裏を返せば、日々の授業と実習を着実に積み重ねることが、そのまま合格への近道になります。特別な裏技は必要なく、カリキュラムをまじめにこなすことが王道です。

学費の目安はルートで大きく変わる

進路を考えるうえで避けて通れないのが学費です。ルートによって差が大きいので、目安を押さえておきましょう。

学校の種類 学費の目安(総額)
国公立大学 約250万円
私立大学 500万円以上
公立の専門学校 約100万円
私立の専門学校 約250万円

費用を抑えたい場合は、国公立や公立の専門学校が候補になります。あわせて、病院が学費を支援する奨学金制度もあります。ただし卒業後に一定期間その病院で働くことが条件(お礼奉公)になっているケースが多いため、利用するときは勤務条件をよく確認しましょう。

西
💡 進路を整理して感じたこと
看護師の進路を比べていて感じたのは、年数や学費の差ばかりに目が行きがちですが、決め手になるのは「いつ現場に出たいか」と「働きながらか」という生活側の条件だということです。条件を先に決めると、選ぶべきルートは驚くほどはっきり絞り込めます。

社会人から看護師を目指すには

社会人からの挑戦も、めずらしくありません。現実的なのは、3年制の看護専門学校に入り直すルートです。実習中心で実践的に学べ、社会人の入学者も多いため、環境になじみやすいのが利点です。

働きながら無理なく進めたい場合は、まず准看護師を目指し、定時制や通信制で正看護師にステップアップする方法もあります。同じ国家資格の取り方でも、たとえば保育士資格の取り方と比べると、看護師は養成校の通学が必須という違いが分かりやすいでしょう。

なお、資格取得後の働き方や収入も気になるところです。専門性を活かした進路という意味では、大学教員になるための条件や年収のような専門職のキャリアも、進路を考えるうえでの比較材料になります。

まとめ

看護師資格を取るには、養成校(大学・短大・専門学校・5年一貫)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。准看護師から正看護師を目指す道もあり、働きながらのステップアップも可能です。

国家試験の合格率は高めですが、それは養成課程をきちんと修めた人が受験しているからです。まずは生活条件に合うルートを選び、日々の学びを積み重ねることが、看護師への確実な一歩になります。気になる学校の募集要項から、情報を集め始めてみてください。

よくある質問

Q. 独学で看護師資格は取れますか?

取れません。看護師国家試験を受けるには、指定された養成校(大学・短大・専門学校など)の卒業が必須です。受験資格の段階で通学が前提になります。

Q. 正看護師と准看護師は何が違いますか?

正看護師は国家資格で、准看護師は都道府県知事が認定する資格です。准看護師から養成課程を経て正看護師を目指すこともできます。

Q. 国家試験の合格率はどのくらいですか?

2024年度は全体で87.8%、新卒者では93.2%でした。養成課程で学んだ人が受験するため、合格率は高めに出ます。

Q. 社会人からでも看護師になれますか?

なれます。3年制の看護専門学校に入り直すのが現実的なルートです。働きながらの場合は、准看護師を経て定時制や通信制で正看護師を目指す方法もあります。

西野 拓実

この記事を書いた人

西野 拓実

お金と働き方のテーマを中心に、制度や数字の「なぜ」をかみ砕いて解説します。一次情報を確認し、メリットだけでなく注意点もフラットに整理することを大切にしています。