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資格・スキル

ドローン資格の種類と取り方を初心者向けにやさしく解説

2026.06.09文/久保田 みなみ

この記事でわかること

  • ドローン資格は「国家資格」と「民間資格」の2系統に分かれる
  • 「機体の登録」と「操縦の資格」はまったく別の手続き
  • 国家資格には一等と二等があり、できる飛行の範囲が違う
  • 仕事で本格的に使うなら国家資格(二等以上)が今のスタンダード
  • 取り方は「スクールで講習」か「直接試験」の2通り
  • すでに民間資格を持つ経験者は、講習時間が短くなる

「ドローンに資格って必要なの?」「種類が多くてどれを取ればいいか分からない」——そんな疑問を持つ方は多いと思います。ドローンの資格は数年で大きく整理され、今は仕組みがかなり分かりやすくなりました。

この記事では、ドローン資格の種類と取り方を、これから始める方の目線でやさしく整理します。むずかしく見えても、「国家か民間か」「一等か二等か」の2つを押さえれば大丈夫ですよ。

ドローン資格は大きく2系統あります

まず全体像です。ドローンの資格は、次の2つに分けて考えると分かりやすいですよ。

国家資格
2022年に始まった国の制度です。「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2種類があります。仕事で使うならこちらが基本です。
民間資格
民間団体が認定する資格です。ドローン検定やDPA、DJI認定などがあります。入門や技能の証明に向いていますが、国家資格の代わりにはなりません。

国家資格は2022年に始まった新しい制度なので、情報が古いサイトも残っています。たとえば保育士資格の取り方のように歴史の長い国家資格と違い、ドローンは制度が動いたばかりなので、最新の公式情報を確認しながら進めるのが安心ですよ。

「機体の登録」と「操縦の資格」は別物です

最初につまずきやすいのが、ここです。「機体の登録」と「操縦する人の資格」は、まったく別の手続きです。

100g以上のドローンは、飛ばす前に国への機体登録(リモートIDの搭載)が必要です。これは機体側の手続きで、資格の有無に関係なく、誰でも必ず行います。一方の操縦資格は、人の技能を証明するものです。「登録さえすれば資格はいらない」「資格があれば登録は不要」ではない、という点だけ覚えておきましょう。

国家資格の一等と二等の違い

国家資格を選ぶときに迷うのが、一等と二等のどちらを取るかです。違いはシンプルで、「レベル4飛行」ができるかどうかです。

種類 できること
一等資格 レベル4飛行(人がいる場所の上空での目視外飛行)が可能。物流など高度な活用向け
二等資格 人がいない場所での飛行が中心。空撮や点検など、多くの仕事はこれで十分

最初の1枚としては、二等資格から始める方がほとんどです。一等は難易度も費用も上がるので、必要になってから目指すのが現実的ですよ。なお国家資格には有効期限があり、3年ごとの更新が必要になる点も覚えておきましょう。

国家資格があると「許可・承認」が要らなくなる

ドローンは、本来いくつかの飛行に国の許可・承認が必要です。たとえば次のような飛行です。

  • 人口集中地区(DID)の上空
  • 目視外での飛行
  • 夜間の飛行
  • 人や物との距離が30m未満の飛行

民間資格だけだと、こうした飛行のたびに申請が必要です。国家資格(二等以上)があると、一定の条件下でこの手間が省けます。頻繁に飛ばす人ほど、国家資格のメリットが大きくなるというわけですね。

二等資格で広がる仕事の幅

「二等で何ができるの?」というのも気になるところですよね。実は、多くの仕事は二等資格でカバーできます。

  • 空撮……観光PRや不動産、イベントなどの撮影
  • 点検……橋やビル、太陽光パネル、屋根などの設備点検
  • 農業……農薬散布や生育状況の確認
  • 測量……土地や工事現場の測量・3Dデータ化

人がいる場所の上空をどうしても飛ぶ必要がある、という特殊な仕事でなければ、まずは二等資格で十分に活躍できますよ。

ドローン資格の取り方は2通り

国家資格の取り方には、次の2つのルートがあります。

A
登録講習機関で学ぶ
国が認めたドローンスクールで講習を受ける方法です。実技をしっかり学べて、修了すると実地試験が免除されます。初心者の方はこちらが安心です。
B
直接試験を受ける
指定試験機関で学科・実地試験を直接受ける方法です。費用は抑えられますが、独学で実技まで仕上げる必要があります。

どちらのルートでも、最後に学科試験と身体検査を受けて、合格すると技能証明書が交付されます。初めての方は、実技を体系的に学べるスクール(ルートA)から始めると、つまずきにくいですよ。

💡 経験者は講習が短くなります
すでに民間資格を持っている「経験者」は、二等資格の講習が学科・実地あわせて最短1日程度で済むこともあります。民間資格は無駄にならず、国家資格への近道になるんですよ。
💡 スクール選びで感じたこと
いくつかのドローンスクールを見比べて感じたのは、同じ二等資格でも、学校によって実技の練習時間にかなり差があるということです。料金の安さだけで決めず、「実際にドローンを何時間さわれるか」を確認しておくと、初めての方でも安心して進められますよ。

費用の目安と選び方

費用はルートや経験で変わります。二等資格の場合、初心者がスクールで取ると20〜30万円ほど、経験者なら10万円前後が目安です。一等資格はこれより高額になります。

迷ったときの選び方はシンプルです。趣味で安全に飛ばしたい方は二等資格、物流など高度な仕事を目指す方は一等資格を考えましょう。まずは二等から、というのが多くの人にとって無理のないスタートですよ。

まとめ

ドローン資格は「国家資格(一等・二等)」と「民間資格」の2系統です。仕事で活用するなら国家資格の二等が今のスタンダードで、許可・承認の手間を減らせるのが大きなメリットです。

取り方はスクールか直接試験の2通り。初心者の方はスクール、経験者は短期講習という形が取りやすいでしょう。資格は仕事の幅を広げてくれます。専門性を収入につなげる道は幅広く、たとえば大学教員になるための条件や年収を見ると、資格や専門性がどう評価されるかの参考になりますよ。まずは「自分はどんな飛ばし方をしたいか」を考えるところから始めてみてくださいね。

よくある質問

Q. ドローンを飛ばすのに資格は必須ですか?

趣味で安全な場所を飛ばすだけなら必須ではありません。ただしDID上空や夜間・目視外などの飛行には許可・承認が必要で、国家資格があるとこの手間を減らせます。なお機体登録は資格と別に必要です。

Q. 一等と二等、どちらを取ればいいですか?

多くの方は二等資格で十分です。人がいる場所の上空での目視外飛行(レベル4)が必要な場合のみ、一等資格を目指しましょう。

Q. 民間資格は意味がないのですか?

そんなことはありません。入門や技能証明として役立ち、民間資格があると国家資格の講習時間が短くなるなど、近道にもなります。

Q. 初心者はどのくらいで取れますか?

スクールに通う場合、二等資格なら数日程度の講習で取得を目指せます。スケジュールはスクールによって異なるため、無理のない日程を選びましょう。

久保田 みなみ

この記事を書いた人

久保田 みなみ

資格取得や勉強法の情報を、これから挑戦する方の目線でやさしくまとめています。難しく見える制度ほど、ひとつずつ手順に分ければ怖くありません。「何から始めればいい?」に寄り添う記事づくりを心がけています。